国家自然科学基金委員会は2022年度のプロジェクト助成結果を発表した。本学部は計4項目の助成金を獲得し、獲得した直接経費は765万元となった。その内、雷娜教授が代表で申請した『インテリジェント・知的創造分野における幾何学的方法』プロジェクトは国家傑出青年科学基金プロジェクトを獲得し、劉日昇教授は共同重点プロジェクトが承認され、姚琳教授、賈棋准教授はそれぞれ一般プロジェクトが承認された。本学部のソフトウェア工学科は国家傑出青年科学基金プロジェクトに承認されると言う歴史的なブレークスルーを実現した。また、今年承認されたプロジェクトのレベルと助成額はこれまでの最高を達成した。

  雷娜教授が承認を受けた国家傑出青年科学基金プロジェクトは、知的創造分野における構造化された六面体グリッドの自動生成――「聖杯問題」とインテリジェント分野における深層学習の解釈可能性――「ブラックボックス問題」という2つの国際科学技術最前線のホットスポットの難題に狙いをつけ、現代共形幾何、代数幾何、低次元トポロジー理論を厳格かつ実用的なコンピュータアルゴリズムに変換し、工学分野の「首絞め」問題を解決した。これは本学部が計算幾何学、コンピュータ図形学分野の研究で得た重要で象徴的な成果であり、科学的研究能力と成果が社会によって確認され、専門家によって認められたことも意味する。

  劉日昇教授が承認を受けた共同重点プロジェクトは、北京理工大学、中国電子科学技術集団公司の情報科学研究院と組み、劣悪な環境下での地上移動目標感知の重要な科学問題について、陸空クロスドメインによる協同多源ビデオ融合という研究手段を用いて、正確な感知の基礎共通の難題を克服し、インテリジェント無人システムの重要技術のブレークスルーを加速させ、関連産業の急速な発展を促進するための基礎を築いた。

  姚琳教授はプライバシーリスク状況感知に基づく多源ビッグデータセキュリティ配信メカニズムについて、賈碁准教授はデータの内包表示に基づく水中近接パノラマ提示技術研究について、それぞれ一般プロジェクトが承認された。

  全国の基金プロジェクトの申請件数が過去最高を更新することを繰り返す中、プロジェクトの資金調達率は低下し続け、プロジェクトの入札の困難さが年々増大している。そのような背景の中で、本学部の助成レベルと数量は歴史的なブレークスルーを達成した。本学部は国家自然科学基金プロジェクトの申請作業に細心の注意を払い、基金プロジェクトの研究プロセスを人材育成の重要な過程と見なし、基金プロジェクトが生み出した高品質な成果を原始的なイノベーションの重要な兆候としている。申請の過程では、大学、研究機関、関連職能部門と緊密に連携し、息の合った協力で、プロジェクトの組織と保障を成功裏に完了させた。